九州アドボカシーセンター運営委員長 弁護士 井下 顕

九州アドボカシーセンター運営委員長
弁護士 井下 顕

NPO法人九州アドボカシーセンターは、将来の“人権弁護士”の養成ならびに社会の隅々でより良い社会を築こうと頑張っておられる人々の交流の場です。

当センターは2004年4月、ロースクールの発足に合わせて設立されました。
福岡県内はもちろん、九州各地の法律事務所有志から毎月カンパをいただきながら運営しています(有志協力事務所は現在約30事務所)。

理事長は馬奈木昭雄弁護士、初代運営委員長は故池永満弁護士でした。
現在の運営委員長は私、事務局長は山本哲朗弁護士です。

当センターは、「人権弁護士になろう。」をモットーに、ロースクール生に、生の事件の当事者や弁護士に直接触れてもらうことでリーガルマインドを養成しながら、合格へのモチベーションを高めてもらい、将来、人権弁護士になってもらうために、各種セミナー、合宿など様々な催しを開催して、早期合格に繋がるよう支援しています。

これまで開催した人権セミナー、弁護士の魅力セミナーは、中国残留孤児、
C型肝炎訴訟、よみがえれ!有明海訴訟、刑事事件、少年事件、児童虐待事件ほか様々なジャンルに亘り、回数としては、のべ50回近くに上ります。

また、こうした実際の事件について、当事者や弁護士の話を聞くだけでなく、現場に赴く“合宿”も行っています。

例えば、沖縄の辺野古に行って基地建設反対の座り込みの現場を見たり、有明海の潮受堤防“ギロチン”を間近に見るなど、積極的に現場に足を運んで活動を行ってきました。
ここ最近では、ハンセン病問題について最高裁が史上初めて謝罪を行った特別法廷問題を学びに、熊本の菊池恵楓園に行って園内でのシンポジウムに参加し、夜も園内の施設に宿泊するなどしました。

最近のロースクールの相次ぐ閉校や法曹志望者の激減を克服するため、弁護士の魅力セミナーとして、安保法制違憲訴訟の元裁判官の弁護士を講師に招いたり、難民問題をテーマに“国際マチ弁”として活躍しておられる弁護士を講師に招くなど、対象も法学部生や一般社会人にも拡げてセミナーを開催しています。

“アドボカシー”とは、本来、人権擁護者という意味があります。法曹関係者だけでなく、社会の隅々で人権擁護のために頑張っておられる様々な人々との交流の場としてアドボカシーセミナーをよろしくお願いいたします。

運営委員長 弁護士 井下 顕

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